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住宅の新築・改修工事をする前に・・・ [カナリア仕様住宅]

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SNSで化学物質過敏症さんが、
「リフォーム希望(予定)で情報収集中です。」
という投稿を見ることがたびたびあります。

建築士としては、耐震性や既存不適格、
そして、違法建築が気になります。
どちらも建築基準法に関することで、
竣工年によってある程度は想定できます。

耐震診断は、竣工年によりますが、
市町村によっては補助金対象です。

建築基準法とは、(1条より抜粋)
「国民の生命、健康及び財産の保護を図り、
もつて公共の福祉の増進に資することを目的」の法律です。

建築士(1級、2級、木造)を取得している人に相談できれば、
その住宅全体の状況を判断できると思います。

2003年より前に竣工した住宅には、
適切な給気口と24時間換気に対応した換気扇が無い場合が多いです。
そして今年は、2003年から20年経過しているので、
24時間換気に対応した換気扇の取替時期が過ぎていることも・・・

24時間換気に対応した換気扇と給気口を、
適切に設置すれば、化学物質過敏症発症者に良い、
室内空気環境を実現しやすいです。

その場合、給気口の位置と換気扇の位置、
そして、建築基準法で定められた
換気回数+αの換気回数を確保できれば、
給気口に適切なフィルターを設置できれば、
補助として空気清浄機を稼働できれば、
室内の空気環境は改善できます。

リフォーム時点で、
建築基準法に適合する方向で検討することは、
一つの目安です。

それから、化学物質過敏症発症者さんが、
「ホーローなら問題ないでしょ」
という思い込みで選択するのはNGの場合が多いです。
仕様書を取り寄せて、
一つずつ丁寧にチェックする必要を感じています。

参考書籍:過去の記事
『住宅の設計監理50の心得』
https://canary-nyan-home.blog.ss-blog.jp/2019-05-05
『誰も教えてくれない家づくりのすべて』(2023年度版)
https://canary-nyan-home.blog.ss-blog.jp/2023-01-15
『シックハウスの防止と対策』
https://canary-nyan.blog.ss-blog.jp/2010-02-07
『非電化思考のすすめ』マインドセットを打ち破る幸福な生き方
https://canary-nyan-home.blog.ss-blog.jp/2022-05-08
『木とつきあう智恵』
https://canary-nyan.blog.ss-blog.jp/2017-08-20

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