設計事務所に依頼する場合-1 [建築士の仕事]
主に住宅を建築している工務店さんは、
設計施工の場合が多いです。
だから、依頼主に知識が無くても、
希望通りの住宅ができることがあります。
住宅を設計施工する場合は、
確認申請に必要な図面だけを作成すれば、
問題なく工事が完了するので、
設計に必要な費用が少ないです。
そして、設計監理費用が、
工事費に含まれていることが多いです。
住宅の設計監理(※1)を設計事務所に依頼する場合、
(設計事務所によって対応が違うと思いますが)
確認申請に必要な図面だけではなく、
もっと詳しい図面を作成します。
最近は、完成予想図をCGで作成することもあります。
だから、希望や要望を、
図面の段階で確認できるし、
イメージしていたものと違っていたら、
建築士に説明と図面の修正を求めることも可能です。
そして、理想的な住宅が図面としてできた段階で、
工務店さんに見積もりを依頼します。
ここで、理想と現実のギャップに気づきます。
殆どの場合、予算よりも大きな金額が提示されて、
びっくりするし、ボーゼンとしてしまうことも多いです。
でも、設計変更という作業によって、
理想を現実に引き戻すことができます。
(実際には設計変更にも費用が必要です)
でも、工事が完了して、建物に入った瞬間、
あれが足りない、これが足りない・・・
思った感じと違う、こんなところに段差が???
ということを防ぐことができます。
それから、工務店さんが用意した建材だけではなく、
色々な建材を選ぶことができます。
※1 設計監理と施工管理
「さらかん」と「くだかん」区別することが多いです。
荒れる新築工事現場
職人や現場監督の不在で施工不良相次ぐ
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-266742/より
多少のコストをかけてでも、
設計図通りの建物が間違いなく出来上がることによる欠陥住宅の排除、
建物の寿命が長期化することといった安心を買うことをお勧めする。
第三者が現場に介入することで工事現場に緊張感が生まれ、
忘れや不手際が起きにくくなるといった作用も働く。
参考記事:『住宅の設計監理50の心得』
https://canary-nyan-home.blog.so-net.ne.jp/2019-05-05