カナリア仕様住宅-03(脱衣室) [カナリア仕様住宅]
私を含めた化学物質過敏症発症者、
つまり、カナリアさんが快適に住める、
カナリア仕様住宅を模索します。
さて、今回は玄関に隣接、
もしくは廊下(小さいホール)を挟んで隣接させたい、
脱衣室を考えてみます。
一般的には、脱衣室には洗濯機を置きます。
カナリア仕様住宅でも、
脱衣室には洗濯機を置きたいのですが、
その時に重要なのが換気、
そして、あれば良いのが隔離できる扉です。
(消防署と相談が必要・・・らしいです)
基本的に洗濯は、
お湯洗いができるようにしますが、
洗濯中は、湿度と温度で揮発する、
合成香料などの成分が洗濯機から、
もわーっと出てきます。
だから、それらの揮発性有機成分などが、
他の部屋に入らないような工夫が必要なのです。
そのためには、換気扇。
そして、できれば、
扉で脱衣室からも隔離したい。
換気量としては、
建築基準法で決められている
換気回数よりも多くします。
基本的に、建築基準法は、
必要最低限のことが決められている法律なので、
それで十分だと思えない状況は多いです。
柔軟に、状況に応じて対応するのが、
設計者だとも思います。
そして、それによる施工費の増加は、
適切な資料によって、建築主に説明し、
了解を得てから採用します。
それから脱衣室は、
湿度が高くならないような仕上にしたいです。
過敏症さんの住宅では、
ビニールクロスは使いませんが、
漆喰、珪藻土入りボード、
調湿性があるボードなど、
単独でも、組み合わせでも・・・
合成香料が染み込んでしまった場合、
簡単に対応ができるように、
壁の仕様を工夫すれば、快適性が長続きします。