イニシャルコストとランニングコスト

建設費用が高い
と
建設費用が高くつく
誤解されることが多い表現だと思います。

設計事務所が設計する場合、
多くの打ち合わせを重ねて、
設計図面が整って、
見積もりをとって、
予想を上回る工事金額が提示される・・・

これは、「工事費が高い」状態です。

一方、仕様をきちんと理解しないで建物が完成し、
入居して住み始めたら、色々なものが不足している・・・
電気代も、ガス代も、以前と比べると高いような・・・

これは、「工事費用が高くつく」状態だと思います。

限られた予算で、
見た目を重視するか、
住み心地を重視するか。

化学物質過敏症の場合、
手軽に新建材を使うわけにはいかないし、
自然素材も使う前の調査が重要だし、
でも、
厳選された自然素材は、
経年美化が望めるし・・・

躯体（構造体：基礎・柱・梁・・・）がしっかりしていれば、
仕上げが少々頼りなくても、
20年後、30年後、40年後・・・の改修工事で、
住み心地の良い空間を造れると、思います。